起立性調節障害と診断された。
誰に話そう。どんなことを話したらいいんだろう。そもそも理解してもらえるのかな。
こんにちは、そらです。私は起立性になってから、体調の悪さはもちろん、周りとの関係にもすごく悩んできました。起立性調節障害であると伝えた方がいいのか、それとも黙っていた方がいいのか・・・。なかなか答えが見つからない、難しい問題だと思います。
私自身、起立性であることを伝えるか伝えないかでものすごく迷ってきました。頑張って伝えても、理解されないかもしれない。でも伝えなかったら体調悪くなったときに休みにくそう。迷惑もかけそう。こんな感じで、何年もぐるぐると考え続けました。
そして考えて、考えて、いろいろやってみた結果、私は伝える方がいい、という結論にいたりました。伝えたとしても、完全に理解されることはなかなかありません。しかし、寄り添って、助けてくれる人は必ずいます。私の体験がちょっとした助けや、人に伝えるときの勇気を出すきっかけになったら幸いです。
まずはじめに…
この記事では、私が高校生の頃どうしていたか、という話をしていきます。
早速本題…、の前に私が通っていた高校がどんな場所だったかを紹介したいと思います。
起立性調節障害は人によって症状が違うし、実際にとれる対応も違います。私がうまくいった方法でも、他の人はうまくいかないかもしれません。そのために高校の話を少し詳しくしようと思います。
「自分には当てはまらないな」「あんまり参考にならなさそうだ」と思ったら、こんな人もいたんだな~という感じでさらーっと流してください。
どんな高校に通っていた?
私が通っていたのは全日制の公立高校で、少し珍しい制服と校則がない学校でした。地元でも自由な校風で有名です。(私はこの自由さに惹かれてこの高校に決めました。)
このような高校で良かったことは2つあります。
体調にあった服装を選べる
制服がなかったので、体調に合わせた服装を選ぶことができました。教室は冷暖房が効きすぎていることが多く、制服だと自分でできる体温調整にも限度があります。私はおなかを壊しやすく、この体温調節がとても重要で…。私服ならではのいいところでした。
体調に合った授業の受け方ができる
体調に合った授業の受け方ってなんだ?と思われるかもしれません。席に座って先生の話をきく、たったこれだけのことです。でも体調が悪いときはこんな簡単なこともなかなかできないんです。私の場合は頭を上げているのが辛く、机に突っ伏していないとまともに内容を理解できないことがよくありました。普通は、机に突っ伏していたら授業態度が悪い、と注意されますよね。それが私の高校では注意されなかったんです。授業は受けたい生徒が受ければいい、というスタンスの先生が多く、内職や居眠りに対してそこまで厳しくありませんでした。(もちろん、褒められた授業態度ではないので、できるならしっかり授業を受ける方がいいと思います。)授業を受けたいのに調子が悪い、というときでも自分なりのやり方で授業に参加できました。
このように、私の通っていた高校では縛りが少なかったため、学校生活の中でストレス感じることが少なく過ごしやすかったです。
起立性調節障害、どう伝える?
ここまでは私が高校生だったときの環境や、そこでよかったことについてでした。本題に入るまでに時間がかかってしまいました。
さて、ここからやっと本題です。どんな人に伝えたのか、どうやって伝えたのか、伝えてよかったことについて私の経験を伝えたいと思います。
どんな人に伝えたの?
私は知り合った人全員に伝える、ということはしていませんでした。病名を伝えても知らない人が多く、説明することが大変だったり、理解してもらえなかったりするからです。伝える人はいつも選んでいます。
しかし、伝える人を選ぶこともなかなか難しいです。毎回伝えるか、伝えないか、と考えるのは大変だし悩みます。ものすごく悩みます。この悩みというのがストレスに繋がり、体調が悪化することも・・・。あまり悩みがある状態は私にとっていいことがないので、悩まずに済むように私は伝える人を選ぶとき自分の中で基準をつくっています。
基準とは、その人に迷惑をかけるかどうかです。
どうやって伝えた?
高校生のとき実際に伝えたのは、「担任の先生」と「部活(運動部)の顧問の先生・チームメイト」でした。どちらも関わる時間が長い人です。一緒にいるときに体調が悪化した場合、症状や病名を伝えていないと迷惑をかけてしまうと判断しました。例えば、倒れて意識を失ってしまったとき。私がその場でどうしたらいいか伝えることができないので、あらかじめ伝えておくことが必要だと思いました。
伝えて良かったこと
担任の先生と部活の人に伝えて良かったこともあります。
私は季節の変わり目に体調を崩しやすく、ずっと同じ負荷で生活することができません。基本的には休まずに学校へ通えるのですが、10日欠席している月があったりします。担任の先生が事情を知っていたので休みやすかったし、突然欠席日数が増えても理解してもらえました。
また、高校3年間担任の先生が同じでした。理解のある先生でしたし、クラス替えをするごとに説明をしなくてよかったのでとても助かりました。(配慮があったかどうかはわからないのですが、1学年8クラスあったのできっと気にかけて担任を引き受けてくれたんだろうな、と思います。)
部活では、引退するまでに別メニューで練習したり、見学したり、休部したり、と体調に合わせて参加することができました。チームメイトも休みがちであることを批判せず理解してくれていました。体調が悪化しても部活をやめるのではなく、試行錯誤をしながら続けることができたのでよかったです。
自分に合った伝え方が見つかりますように。
ここまで私が高校生のときの話をしてきました。最後までお付き合いいただきありがとうございます。起立性調節障害は人によって症状が様々です。また、周りの環境・人などいろいろな要因により、対応方法もその人その人によって変わってきます。
この記事もあくまで私個人の体験です。同じ起立性の人でも共感できなかったり、役に立たなかったりすると思います。自分に合った方法を見つけることがベストです。この記事が自分に合った方法を見つけるためのきっかけになったらと思います。
少しでも起立性で悩む人の悩みが小さくなりますように。
